・・・釣り人は、どこへ彷徨くのか?・・・
牧野へ行くのは小学生の頃の遠足以来ですが、好いところです。
企画展をやってる展示室へ向かう途中、微妙に怪しげな雰囲気を視野の奥に
感じて注視すると、ものすげえ遠くの木にとんでもない数の白いサギ共が
沸いている。駆除の必要を感じたが、後で園内にあるサギのコロニーだと
判明。写真中央左よりの白い点々がサギ。
で、展示。
ということです。
アカメについて。
保護保全については、幼魚時代 保育地点の管理が重要だという認識だ。
釣りに関しては特に言及がない。もし釣りの捕獲圧が問題になっていれば、
こういう啓蒙の場に当然記述されるはずである。
宮崎の例でも、釣りに対して行政側の意識が向いてなかった可能性がある。
というのは、この展示は環境省主催でもあるからだ。
もし採捕禁止となった場合、黙認という形でアカメ釣りは存在し続けるのかもしれない。
宮崎では現状そういうカタチである。
しかしながら、それは是々非々のうちに落ち着いたわけではなく、単に手間を惜しんだだけである。
それと、件の町田先生が
「過疎地故に仕方ないとはいえ、人造ダムで大型四駆を乗り回し、
ボートを牽引するBasserとバス釣りは日本に馴染まない」
と至極当然の意見を述べておられたのでとりあえず撮影。
おまけ。
企画展をやってる展示室へ向かう途中、微妙に怪しげな雰囲気を視野の奥に
感じて注視すると、ものすげえ遠くの木にとんでもない数の白いサギ共が
沸いている。駆除の必要を感じたが、後で園内にあるサギのコロニーだと
判明。写真中央左よりの白い点々がサギ。
で、展示。
ということです。
アカメについて。
保護保全については、幼魚時代 保育地点の管理が重要だという認識だ。
釣りに関しては特に言及がない。もし釣りの捕獲圧が問題になっていれば、
こういう啓蒙の場に当然記述されるはずである。
宮崎の例でも、釣りに対して行政側の意識が向いてなかった可能性がある。
というのは、この展示は環境省主催でもあるからだ。
もし採捕禁止となった場合、黙認という形でアカメ釣りは存在し続けるのかもしれない。
宮崎では現状そういうカタチである。
しかしながら、それは是々非々のうちに落ち着いたわけではなく、単に手間を惜しんだだけである。
それと、件の町田先生が
「過疎地故に仕方ないとはいえ、人造ダムで大型四駆を乗り回し、
ボートを牽引するBasserとバス釣りは日本に馴染まない」
と至極当然の意見を述べておられたのでとりあえず撮影。
おまけ。
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高知新聞 連載企画
「生き物と共生を 県希少種保護条例に寄せて 2」
県立牧野植物園栽培技術課長 黒岩 宜仁氏。
注目すべき記述を挙げると、
(以下引用)
>植物調査の仕事は開発予定地域の植物の種類や群落を調べ、
>保全する貴重な種類や群落を取りまとめて保全方法について
>提案することである。しかし、自分がいくら貴重な植物と
>思っても、客観的なデータがないと開発業者はもとより
>住民や行政さえも取り合ってもらえず、保全の対象とする
>ことは難しかった。
~中略:レッドデータブック出版によって保護の必要性を
堂々と訴えられるようになったという記述~
>一方、植物群落の保全は国立公園にあるような原生的な森や
>草原にとどまり、ゴルフ場の候補地にされやすい里山の
>雑木林は評価されなかった。
>そこにはたくさんの生きものがいて、カタクリなど美しい
>草花がたくさんあったが、まだ、それを当たり前に思う人が
>多かった。貴重な群落として評価しても、「雑木林としての
>利用が廃れた林を誰が管理するのか。その問題を含めて
>提案しないと意味がない」と上司に指摘された。
(引用 終)
調査を進め、世間にその重要性を訴える上での難しさが
簡潔に述べられている。
しかし、高知は入れ物が小さいせいか、他の地域の自然保護・
保全活動のような一種の胡散臭さがあまり感じられない。
研究者の方も素直に自分の想いを語れる環境にあるようだ。
で、新堀川工事再考を 高知市で道路計画説明会
2006年07月09日 高知新聞 朝刊
ウィンブルドン観て寝ます。
「生き物と共生を 県希少種保護条例に寄せて 2」
県立牧野植物園栽培技術課長 黒岩 宜仁氏。
注目すべき記述を挙げると、
(以下引用)
>植物調査の仕事は開発予定地域の植物の種類や群落を調べ、
>保全する貴重な種類や群落を取りまとめて保全方法について
>提案することである。しかし、自分がいくら貴重な植物と
>思っても、客観的なデータがないと開発業者はもとより
>住民や行政さえも取り合ってもらえず、保全の対象とする
>ことは難しかった。
~中略:レッドデータブック出版によって保護の必要性を
堂々と訴えられるようになったという記述~
>一方、植物群落の保全は国立公園にあるような原生的な森や
>草原にとどまり、ゴルフ場の候補地にされやすい里山の
>雑木林は評価されなかった。
>そこにはたくさんの生きものがいて、カタクリなど美しい
>草花がたくさんあったが、まだ、それを当たり前に思う人が
>多かった。貴重な群落として評価しても、「雑木林としての
>利用が廃れた林を誰が管理するのか。その問題を含めて
>提案しないと意味がない」と上司に指摘された。
(引用 終)
調査を進め、世間にその重要性を訴える上での難しさが
簡潔に述べられている。
しかし、高知は入れ物が小さいせいか、他の地域の自然保護・
保全活動のような一種の胡散臭さがあまり感じられない。
研究者の方も素直に自分の想いを語れる環境にあるようだ。
で、新堀川工事再考を 高知市で道路計画説明会
2006年07月09日 高知新聞 朝刊
ウィンブルドン観て寝ます。
今日の高知新聞朝刊には、
「生き物と共生を 県希少種保護条例に寄せて 1」
と題し、高知大 依光良三名誉教授の寄稿あり。
高知新聞によると、
“高知県希少野生動植物保護条例の施行を機に、
条例に基づく方針を協議する検討委員会長を務める
依光名誉教授らに寄稿していただいた。
また、条例施行を記念し、県立牧野植物園では
特別展(31日まで)が開かれている。”
ということなので、これから随時検討委員諸氏の
寄稿が行われると思われる。
特別展にも一度足を運んでみなければ・・・
牧野に行くのも久しぶりだなあ。
寄稿文は条例成立における現在までの大まかな
流れの解説である。
(以下引用)
>・・・これらの取り組みの中で、2000年に高知県版
>レッドデータブックが作られ、そして「種の保存法」の
>県版がこの一日に高知県希少野生動物保護条例として
>施行された。これは、私たち人類がもたらした生物種の
>保護・共生に向けて取り組もうとするものである。
>現在は、条例と「基本方針」に基づいて保護指定種の
>選定と保護区の選定を専門家グループに委ね、保護検討
>委員会で調整して決定する段階にある。
(引用 終)
つまり、外来生物法の時の小委員会に当たる段階であり、
しばらく委員間で調整の後、知事へ挙げられることになる。
おっと、その前にパブリック・コメントを募集するらしいが、
これについて県は時期を明示していない。
数名の問い合わせによって
「パブリック・コメントを実施する」のは間違いないが、
多分専門家グループでの一次調整が終わった段階というのが
一番速い時期になるだろう。
もしないがしろにするのであれば、保護検討委員会で最終調整が
なされた後にアリバイ作りとして行われることも最悪考慮
しなければならない。
実際にそういう事例はナンボでも存在するので注意が必要だ。
アカメが採捕禁止になるとしても、それまでにできる限りの
意思表示の機会を作り、またその諸所の意見を未来の枠組みに
生かすように努めるのが行政機関の建設的なありようだろう。
何だかワケのわからんうちに決まってしまった!という不平不満、
疑心暗鬼の蓄積こそが社会不安の大きな要因へ発展していくのである。
ということでまた明日。
・・・高知新聞トップページへリンクを貼ろうと思ったら、明日の朝刊に
◆希少な生物が生息する高知市・新堀川の道路工事で県が7日夜、
地元説明会。計画再考を求める声が噴出。
が、載るそうな・・・
「生き物と共生を 県希少種保護条例に寄せて 1」
と題し、高知大 依光良三名誉教授の寄稿あり。
高知新聞によると、
“高知県希少野生動植物保護条例の施行を機に、
条例に基づく方針を協議する検討委員会長を務める
依光名誉教授らに寄稿していただいた。
また、条例施行を記念し、県立牧野植物園では
特別展(31日まで)が開かれている。”
ということなので、これから随時検討委員諸氏の
寄稿が行われると思われる。
特別展にも一度足を運んでみなければ・・・
牧野に行くのも久しぶりだなあ。
寄稿文は条例成立における現在までの大まかな
流れの解説である。
(以下引用)
>・・・これらの取り組みの中で、2000年に高知県版
>レッドデータブックが作られ、そして「種の保存法」の
>県版がこの一日に高知県希少野生動物保護条例として
>施行された。これは、私たち人類がもたらした生物種の
>保護・共生に向けて取り組もうとするものである。
>現在は、条例と「基本方針」に基づいて保護指定種の
>選定と保護区の選定を専門家グループに委ね、保護検討
>委員会で調整して決定する段階にある。
(引用 終)
つまり、外来生物法の時の小委員会に当たる段階であり、
しばらく委員間で調整の後、知事へ挙げられることになる。
おっと、その前にパブリック・コメントを募集するらしいが、
これについて県は時期を明示していない。
数名の問い合わせによって
「パブリック・コメントを実施する」のは間違いないが、
多分専門家グループでの一次調整が終わった段階というのが
一番速い時期になるだろう。
もしないがしろにするのであれば、保護検討委員会で最終調整が
なされた後にアリバイ作りとして行われることも最悪考慮
しなければならない。
実際にそういう事例はナンボでも存在するので注意が必要だ。
アカメが採捕禁止になるとしても、それまでにできる限りの
意思表示の機会を作り、またその諸所の意見を未来の枠組みに
生かすように努めるのが行政機関の建設的なありようだろう。
何だかワケのわからんうちに決まってしまった!という不平不満、
疑心暗鬼の蓄積こそが社会不安の大きな要因へ発展していくのである。
ということでまた明日。
・・・高知新聞トップページへリンクを貼ろうと思ったら、明日の朝刊に
◆希少な生物が生息する高知市・新堀川の道路工事で県が7日夜、
地元説明会。計画再考を求める声が噴出。
が、載るそうな・・・
前項においてあまり建設的とは言えぬ毒を吐いたので、
とりあえずフォローとして。
「アカメは生物多様性保全の為に護るべき存在」である
という大義名分は動かし難い。
浦戸湾という局地的なピンポイントにアカメの魚影が
濃いという予測はできても、果たして地球規模においては
非常に希少な存在であるからだ。
今日の高知新聞において高知大の町田先生がアカメについて
一文を寄せ、アカメ釣り人に対する擁護をソフトに論述
して頂いた。
個人的にはアカメ釣りに何らの執着が無いとはいえ、
キャッチ&リリースに対する資源保全の意味合いを
新聞紙上で説明される機会等はほぼ皆無に等しいので、
それなりに嬉しかった。
町田先生の論述を箇条書きにすると以下である。
^^^^^^^^^^
○アカメに憧れて本学科に入学した生徒が新堀川で釣りに
興じていた時、アカメの幼魚を釣った。
その幼魚は桂浜水族館へ生体移送された。
○宮崎ではアカメが採捕・所持・譲渡禁止になった。
高知でも検討中である。
○地元の有意のアカメ研究家(※ルアーでのアカメ釣り
パイオニアの1人)を以ってしても運が結果を左右する釣りであるが、
それでも夏には県外から1000人ほどアカメを浦戸湾へ釣りに来る。
○アカメ釣りではキャッチ&リリースに抵抗が無い。
釣った魚をその場で放流するこの方法は資源の維持そのものである。
○アカメは高知県絶滅危惧種A類指定である。
しかし、一方で小さい個体がペットショップで1~2万、または
それを超える値段でペットショップに並ぶ魚でもある。
『ここに垣間見えるのは、自然に親しむという姿勢ではなく、
「銭になる魚」でしかない。銭になる動植物が乱獲で絶滅した例は
いくらでもある。』(『』部 掲載本文引用)
小さな個体は内湾のコアマモ場に依存するが、場所を定めれば
大量の捕獲も可能である。
○私はアカメの保育場となるコアマモ場の保全がアカメの将来に
とって最重要課題だと考える。
当然市民の協力が必要だが、アカメを尊重する釣り人との思惑が
一致した時、従来にない自然との共生の姿が見えてくるに違いない。
^^^^^^^^^^
現場主義のこなれた文章で非常にわかりやすく、纏まった文章だと
思いました・・・
ここにたいへん面白いサジェストが行われている。
「銭になる魚」である。
バス釣りも含め、現状の遊漁制度やその改革を取り上げる場合の
前提条件として、全ての遊漁対象魚は「銭になる魚」でなくては
ならないのだ。
当然、議論のベースも「銭になるかならないか」を下敷きにして
行われる。
そのスピンオフ形態とも言えるのが
「バス釣り経済効果強調」だ。
この「銭になる××(対象生物)」は、自然保護・保全活動を
現実活動の優位に考える人々にとって、一つの生理的なスイッチ
でもあろうか。
「拝金主義の蔓延によって
既存の穏やかなシステムが
急激に変質する」
という潜在的脅威を多くの歴史的経験則から感じているのかも
しれない。
アカメ釣りの先人達はそのような輩から最も遠い釣り人であり、
僕からすればアカメより先に保全保護する対象である。
次項は次善の案について。
とりあえずフォローとして。
「アカメは生物多様性保全の為に護るべき存在」である
という大義名分は動かし難い。
浦戸湾という局地的なピンポイントにアカメの魚影が
濃いという予測はできても、果たして地球規模においては
非常に希少な存在であるからだ。
今日の高知新聞において高知大の町田先生がアカメについて
一文を寄せ、アカメ釣り人に対する擁護をソフトに論述
して頂いた。
個人的にはアカメ釣りに何らの執着が無いとはいえ、
キャッチ&リリースに対する資源保全の意味合いを
新聞紙上で説明される機会等はほぼ皆無に等しいので、
それなりに嬉しかった。
町田先生の論述を箇条書きにすると以下である。
^^^^^^^^^^
○アカメに憧れて本学科に入学した生徒が新堀川で釣りに
興じていた時、アカメの幼魚を釣った。
その幼魚は桂浜水族館へ生体移送された。
○宮崎ではアカメが採捕・所持・譲渡禁止になった。
高知でも検討中である。
○地元の有意のアカメ研究家(※ルアーでのアカメ釣り
パイオニアの1人)を以ってしても運が結果を左右する釣りであるが、
それでも夏には県外から1000人ほどアカメを浦戸湾へ釣りに来る。
○アカメ釣りではキャッチ&リリースに抵抗が無い。
釣った魚をその場で放流するこの方法は資源の維持そのものである。
○アカメは高知県絶滅危惧種A類指定である。
しかし、一方で小さい個体がペットショップで1~2万、または
それを超える値段でペットショップに並ぶ魚でもある。
『ここに垣間見えるのは、自然に親しむという姿勢ではなく、
「銭になる魚」でしかない。銭になる動植物が乱獲で絶滅した例は
いくらでもある。』(『』部 掲載本文引用)
小さな個体は内湾のコアマモ場に依存するが、場所を定めれば
大量の捕獲も可能である。
○私はアカメの保育場となるコアマモ場の保全がアカメの将来に
とって最重要課題だと考える。
当然市民の協力が必要だが、アカメを尊重する釣り人との思惑が
一致した時、従来にない自然との共生の姿が見えてくるに違いない。
^^^^^^^^^^
現場主義のこなれた文章で非常にわかりやすく、纏まった文章だと
思いました・・・
ここにたいへん面白いサジェストが行われている。
「銭になる魚」である。
バス釣りも含め、現状の遊漁制度やその改革を取り上げる場合の
前提条件として、全ての遊漁対象魚は「銭になる魚」でなくては
ならないのだ。
当然、議論のベースも「銭になるかならないか」を下敷きにして
行われる。
そのスピンオフ形態とも言えるのが
「バス釣り経済効果強調」だ。
この「銭になる××(対象生物)」は、自然保護・保全活動を
現実活動の優位に考える人々にとって、一つの生理的なスイッチ
でもあろうか。
「拝金主義の蔓延によって
既存の穏やかなシステムが
急激に変質する」
という潜在的脅威を多くの歴史的経験則から感じているのかも
しれない。
アカメ釣りの先人達はそのような輩から最も遠い釣り人であり、
僕からすればアカメより先に保全保護する対象である。
次項は次善の案について。
プロフィール
HN:
ぴ~2
性別:
男性
自己紹介:
↑小川健太郎が
我が家の家紋にと。
忙しそうだが
元気でやってるのかしら。
高知県在住の
チンケな釣り人です。
別名 細川裕史とかや。
一般には、《外見》に
惑わされないように
しなければなりません。
あるオブジェを選ぶというのは、
たいへんむずかしい。
半月後にそれを
好きなままでいるか、
それとも嫌いになっているか
わかりませんからね。
美的な感動を何にも
受けないような無関心の境地に
達しなければいけません。
レディ・メイドの選択は常に
視覚的な無関心、
そしてそれと同時に好悪を
問わずあらゆる趣味の欠如に
基づいています。
マルセル・デュシャン
「デュシャンは語る」より
我が家の家紋にと。
忙しそうだが
元気でやってるのかしら。
高知県在住の
チンケな釣り人です。
別名 細川裕史とかや。
一般には、《外見》に
惑わされないように
しなければなりません。
あるオブジェを選ぶというのは、
たいへんむずかしい。
半月後にそれを
好きなままでいるか、
それとも嫌いになっているか
わかりませんからね。
美的な感動を何にも
受けないような無関心の境地に
達しなければいけません。
レディ・メイドの選択は常に
視覚的な無関心、
そしてそれと同時に好悪を
問わずあらゆる趣味の欠如に
基づいています。
マルセル・デュシャン
「デュシャンは語る」より
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