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・・・釣り人は、どこへ彷徨くのか?・・・
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去年一昨年、浦戸湾の出口近辺からの結構浅瀬をちょっとやって
みたんよ。
アカメ釣れるけどスズキ釣れん。スズキが少なくなってきたんやね。
今年なんかも、、まあ僕らがスズキよう釣ってないのかもしれんけど、
アカメ20匹釣ったらスズキ1匹しかよう釣らざったですよ。
6月くらいから10月くらいまでね。
その中でアカメの個体識別を長野さんに聞いたんやけど、メスは
どこで見るって聞いたんよ。解剖せなわからんかい?
・・・表から見て分かれば、書いて全部みるよ。でも判らんのよね。
で、僕らも当然リリース。なんでリリースするか?・・
だって捌くの嫌やん。何でも捌くの嫌です。
もしね、マグロより美味しかったらそりゃ捌くかもしれん。
いうても一年に一回か二回は捌くんやけども、捌いてほんまに
むちゃくちゃ美味いかというたら、まあまあかなり美味しい方やとは
思うけど、クエらあからいうたら遙かに落ちるわな。
カンパチの方がそりゃ美味しいわけ。正直なとこ。
それをわざわざ持ち帰って、、、ねえ。めんどくさい料理してって
ことにはならん。やっぱりリリースの方が100釣ったら90はリリース
と思うよ。まあ、血が出たら持って帰ろうとは思うんやけど。
で、ほとんどの人がリリースはしてくれゆうと思う。
自分らでもよっぽどのことがないと持って帰って捌いたりはせん
のやけどね。

けど、捌いて初めて判ることもあるがですよ。

どこが判るか。
去年は久しぶりにね、25匹くらい捌いた。
ていうのはそれは大学へ送ったりする分。
何食とるか。一番食ってるのはエガニ(ノコギリガザミ)。
その次にコシナガエビ、いわゆるブラックタイガー。
その次にボラ。
その3つのうちで一番食ってるのがエガニ。
1m20cmあってもエガニのこんな大きいのが4匹5匹
お腹の中にある。浦戸湾は。
それだけ昔捌いたのと比べてみると、カニが物凄く
増えてきた。ちっさい奴ではあったけど、ちっさい奴は
エビとかカニとかちっさい奴。でっかい奴は魚がほとんど
やったけど、最近4~5年くらいカニを物凄い異様に
食っとるけ。
新堀川でも網持っとるおんちゃんがおったらエガニ採ってる。
エガニみたいに人間が食ても美味しいものはアカメが食っても
美味しいんじゃないかと思うんやけどね。
それじゃ体力持たんけ、ボラとかコノシロとか、美味しい魚
じゃないかも知らんけどそんなのを食ってる。
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それでさっきのタグ&リリースの話に戻ってくると思うんやけど、
悪いことじゃないと思うんやけど、その利点がどれだけのもんに
なるか、個体傷つけてまでやるかとかね、今他の魚ではだんだん
少なくなってきておる。だいたいのことが判ってきた。
で、アカメも元々個体が少ない、情報がないと思うよね。
それとウチらなんかは、アカメ釣れた場所を公開するという話が
あるけど、浦戸湾の場合は全域あるわけや。
釣ったことある人はたぶんそうやと思うけど、
「どこで釣れますか?」「全部で釣れるがよ」
・・全部におるわけですよね。物凄い数がおる。
まあ去年はね、ちょっと少なかった、観えるのがちょっと少なかった。
一昨年は、、まあ横幅がこんな奴とかね、ズラーーーッと観えるとかね、
物凄く見えるがですわ。
まあ、それを眼で視てないと、なかなか難しいけんど、まあ週に
一回ぐらいでは厳しいと思う。確かにね。まあスズキやっとる人も
アカメやっとる人も、できるだけ、釣ることも大事やけど、
辺りを視てもらいたいと思うがですよ。
こんなところにこんなががおるっていうのは。あるはずやで。
横向いてこのぐらいのとこでもおる。
ウェーディング(立ち込み釣り)するでしょ。振り向いたら
なんでこんなところにおるっていうのもあるんやで。

あと、浦戸湾の現状でも10年ぐらいで物凄く殖えとるような
感じはします。で、なんで殖えたかというのはまあ確かに
水質が良くなったとは思うし、海水が上がってきたと思うんですよ。
でも、最近は大敷き網に南方系の魚がだいぶ入ったという話も
あったんやけど、南方系の魚と思うんやけ、まあそんな関係も
あると思うがですわ。
で、今まで僕はね、公にこういう場所にあんまり出てこんかった
というのは、『やっとったら皆分かるでしょ?』っていう感覚が
あったんよ。本当のところ。
で、釣れる者には、『いっぱいおる』。
釣れん者には、全滅したんじゃないかと思えるぐらい『おらん』のよ。
(長野)
「Nさん・・・(はい?)あの・・・
研究者との協力のがで、ちょっと話してもろうたら・・
(なんもいうことないですよ)そういわんと(笑)
(すんません、ほいたら・・・)」

浦戸湾 Nさん
「浦戸湾で釣りをしているNです。よろしくお願いします。
あのー、先ほどのタグ&リリース、その明確な利点をキッチリと
出さんと、これはなかなか骨が折れるぞと。
というのはね、例えば高知県から他の県へ行くっていうのは
あまりないでしょ。高知県沿岸だけ。
浦戸湾が基点であっても、先ほどおっしゃったように産卵行動、
それがもし外洋であれば、それはなかなか捕獲は難しいでしょう。
で実際にね、釣った魚を愛媛大とか高知大とかに一杯出した、
という時に、産卵途中の個体というのがものすごくあるわけ。
長い時間に産卵してるんよ。
それと、浦戸湾・・・まあ僕らの感覚の現状やけれども、
実際の数字とかは全く無いんやけどね、5月の後半ぐらいから
川のほうへどんどん魚が上っていく。で、5月後半から
6月くらいに場所に拠ってはね、1万匹ぐらい魚がいる。
込み潮。誰が見てもたぶん観えると思う。
で、それ観てない人は、どれぐらい魚が居るかわからんはず。
観てる人はね、こんなのから(40cm大)からこんなの(1m)。
浦戸湾、実際にウチらのメンバー今日何人か来とるんやけど、
飛び跳ねとるからね。飛び跳ねとる奴は魚を食っとる。
舟、櫓漕いでチヌ釣っとるでしょ。
チヌ釣っとるおんちゃんの向こうっ側で跳んでるのが舟くらい
ある。そんなん観とる人何人もおる。
写真も無し、何も無いから、現状ではそんなモン嘘やろ!?と
思う。でも観た人間は、、あれ何やろ、シルエットはアカメや、
アカメしかない。こんな奴で?(畳一畳のイメージ)
実際釣ってないから、2mあるかはわからんけど、、まあ
そういう魚は獲り難い。漁師のおんちゃんは切られて網を
破られる。・・・アカメはね、なかなか市場へ出んというのは
金額的に言うたらスズキと一緒。スズキと同じやけど、
なんで市場価値が無いかというたら、高知県の場合、鱗の大きい
魚は不味いといわれる。
それと、料理屋さんで料理するのに、ものっすごい時間が掛かる。
ちっちゃかったら鱗取ってぱっとやるんやけど、、研究されてない
のはそこらへんもあると思うんですよ。
あと、メスオス?
産卵の場所・・・って僕らはあんまりよくわからんのやけど、
長野さんやったら詳しいけ、もうずっと調べて、10年来の先輩
なんやけど、、やっぱり浦戸湾だけやのうて、いろんなとこで
産卵すると思うがですよ。ただその産卵後の稚魚がコアマモ場
・・・がメインだろうとは思うんやけど、ひょっとして外洋で
大きくなっとったかもわからへん、外洋というのはちょっと
おかしいけど、近くの岩場で大きくなっていたかもしれへんよね。
で、そういうのはなかなか採りにくい。
(細川続き)
「あと・・・もし決まったらですよ?
もし最悪の場合・・・僕、最悪の場合を考えるのが好きなんで(笑)
もう採ったらあかんのやと。ということも考えとかなあかんと
思います。
採ったらいかんなったらどうするか。
僕個人の考えですよ。
特別採捕っていうのがあるんです。学術目的で採って、そのデータを
行政に掲げていく。その特別採捕の許可をここに居られる方たちで
とってもらう。データを県側に整備してもらう。それを何年か続けて
いって増えた減ったを面倒見てもらおうやないかと、思ったりもします。
まあ、悪い方に転がった場合にはまた会なりを開いてお願いするかも
しれないので、その時にはよろしくお願いします。

なんか意見ございますかね・・・お願いします。」

(参加者より挙手)

(細川)
「どうぞ」

(Aさん)
「タグ&リリースなんですけど、僕はタグ&リリースしたほうが
よりわかりやすいという意識があるんですけれど、釣り場で会った方に
言われたのが、タグ&リリースのタグが付いてると、県外から
来られた人が初めて釣った魚がタグが付いてるんで、それが残念だと
思う人も実際にはいるらしいんです。その人たちがここに集まってる
方のような意識を持ってるかといえば・・・話を聞いた中では、
自分が釣ったアカメのタグは引き抜いているという人が
いらっしゃるんですよ。タグ&リリースしても意味がなくなると
思うんで・・・そこを許せる人がどれだけいるのかとかを知って
おかないと、タグ&リリースしても情報が返ってこないし、
引き抜かれて・・・やっても意味が無いかなと思ったんですけど、、
タグ&リリースする時に大きさと重さを計って、次採れた時に
大きさと重さを計れば、どれだけ成長したとか、体重がどれだけ
増えたとか分かると思うんで、アカメがどういうふうな行動を
しているか、例えば産卵行動とか判りやすくなると思うんですよ。
今、どこで産卵しているかすら判ってないという現状なんで、
もし例えば6月産卵前に釣れた魚がいて、お腹がタプタプしてた。
体重を量ると10キロあった。その次もしかして一週間後に釣れると
したら、その体重を量ったとしたら、一気に2キロくらい体重が
落ちてる。ということになると、その一週間に産卵行動があった
かもしれない。というような推測はたつんですけれど、それが
できることである程度範囲を絞って調査というのは進められて
進めやすくなっていってると思うんですけれど、その意味では
タグ&リリースはやったほうがいい。
タグ打ちが産卵に影響があるのかどうかはわかんないですけど、
まあそういうところを検討してもらって、浦戸湾ではこういう
活動をしているので、というのを大きく広めてもらったほうが
いいかなと、、ある程度全部が全部やる必要はないと思うんですが、
浦戸湾が一番多いなら、浦戸湾ではこうします!っていうので
やれば、まあ多少移動の幅があって他のところでタグが付いた魚が
釣れるかもしれませんが、そういう方法もあると思います。」

(細川)
「ありがとうございます。
そうですね・・・その周知徹底、条例の拡がり方もそうなんですが、
それが一番難しいというか、実際に知らんかったと言われれば終わり
なんで、それをどうするかというのはあると思います。
まあ今思いつきですが、やる地域をものすごく絞って、今言われた
ように浦戸湾なら浦戸湾に区切って、例えば浦戸湾やったら県外の方が
お店に来られますやんか、何らかの情報を持ってる。
そこの繋がりの中で周知徹底を図っていく、というやり方もあると
思います。最初はできるだけ規模を小さくして、それが成立したあと
どんどん善意の輪じゃないですけど、成功した段階で持っていくと。
というのがいいと思います。
タグ&リリースもそうなんですけど、その予算が下りなかった時とか、
お願いしますといっても大分時間が掛かると思うので、その前の
段階として・・今ちょっと名刺をお借りしますが・・・
名刺大のカードを作っておいて、例えば、いついつ採れたとかいうことを
書いてもらって、釣具屋さんに置いてもらう。
サンプルというか、ちょっとした切片も最初は釣具屋さんに預かって
もらって、例えばそれを長野さんへ持っていくとか、、、
できるだけできることを。本来、もう釣りたいわけで・・・
それは僕も分かるので・・・
手間が掛からない方法で、お金が掛からない方法を考えた場合、
最初はカードだけで済ませる方法にしておいて、それから実績を
積んでから例えばタグ&リリースを浦戸湾だけでやる、で、それ
行けたら、東部行って、西部も行けて、という感じやといいと。
個人で思ってるのは名刺カードの奴は個人レベルでやろうかなと。
どうせ500円も出してパソコンで打ち出せば済むことなんで。
それは色々話を伺った中でやってみようかなと思ってます。」
(細川続き)
「あと新堀川の話とか出ております。自分も・・あのはりまや橋から
ちょっと行ったところの四銀の横の“みぞご”、失礼しました、まあ
一般的にいうとみぞごです。そのみぞごで、、知らない方も居られる
かもしれませんが、、鏡川と江ノ口川を繋ぐ運河みたいな感じです。
昔は雑魚場・・・じゃないわ船着場みたいな感じで往来が激しくて、
例えば菜園場という町が隣にありますけど、ここから野菜を荷揚げ
して菜園場で野菜を売ったと。そういう名前です。
結構昔の生活臭が、江戸時代の生活臭がするところです。
実際にお魚さんどうなんやというとこですが、浦戸湾を守る会さんの
ホームページにもあるように、結構種類が多いです。
流れが結構ありまして、ちっちゃいみぞごなんですけど、汐の行き来で
結構流れがきつく出る。で、浅かったり深かったり・・・昔のミオ筋が
あってそこでまた流れの差とかができてるみたいで・・・
浅いところではハゼがおったり、それよりちょっと上の方では
スミヒキの幼魚がおったりと、小さいながらも楽しい我が家みたいな
感じで・・・まあ子供さんとかが観にいって、『ああ、浦戸湾って
結構魚の種類多いよね~』って、思うにはものすごく絶妙な場所
やと思います。
そういう場所を守っていく、、アカメがおるから守るんじゃなくて、
いろんな魚や生き物が健全に生きとる場所を守っていくよということが、
例えば浦戸湾を守る会さんとかはあると思うんです。
結局アカメ以外の生き物がワサワサしてないとアカメも生活できないんで、
下世話な話利害は一致するというふうな部分であります。
・・・直接的に新堀川を守るということに関して県下のアカメ釣ってる
愛好者の方が何かをできるというのは、まあ、やっていただければ
一番いいんですが、現実問題として難しいかもしれません。
ただ、生き物のゆりかご的な存在というのが潰されとる、
潰されかかっとるという危機的状態にあるということは是非知って
いていただきたいです。
何かことある時には協力できる機会があったら、していただければ、
すごい建設的な取り組みになると思います。

で、ごく個人的な見方なんですけど、結局“魚が少ない”というのが
釣り人側の不満としてあると思うんですよ。
魚が殖えたらイイ!って、自分なんかは単純に思います。
いろんな魚がおって、その下位に海草、例えばコアマモ場とかの育成も
あるわけですけど。いろんな生物がおって、その頂点に高知の沿岸、
汽水域だとアカメが一番上に来る。
一番下の部分を、生態系の一番下の部分を護っていっちゃろう!
という気持ちが、最終的にはアカメの保全にも繋がるという感じで、
環境保全とアカメの釣りというのが繋がるのだと思います。
例えばコアマモ場の保全ですよね、コアマモ場が少なかったら・・・
まあ新堀川もそうですが、長浜川、さきほど出た長浜川もそうです、
そういうピンポイントで供給されてる場所というのに、できるだけ
多くの眼を惹きつけるような感じで取り組めばいいと思うんです。
子供がどんどん育っていったら規制する必要も無い。
逆説的な言い方ですけど。
そういうところにできるだけ関心を持ってもらえば、結局自分の
釣りが続けられる、、で、次の世代にも、もっとオモロイ形、
余裕を持ってアカメが釣れるような感じになっていくと思うので
是非お願いしたいと。」
プロフィール
HN:
ぴ~2
性別:
男性
自己紹介:
↑小川健太郎が
我が家の家紋にと。
忙しそうだが
元気でやってるのかしら。


高知県在住の
チンケな釣り人です。
別名 細川裕史とかや。


一般には、《外見》に
惑わされないように
しなければなりません。
あるオブジェを選ぶというのは、
たいへんむずかしい。
半月後にそれを
好きなままでいるか、
それとも嫌いになっているか
わかりませんからね。
美的な感動を何にも
受けないような無関心の境地に
達しなければいけません。
レディ・メイドの選択は常に
視覚的な無関心、
そしてそれと同時に好悪を
問わずあらゆる趣味の欠如に
基づいています。

マルセル・デュシャン
「デュシャンは語る」より
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