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・・・釣り人は、どこへ彷徨くのか?・・・
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<ニセアカシア>「特定外来生物」の可能性 養蜂業者危機感
YAHOO!社会ニュース 7月18日(火)3時5分 (毎日新聞)

(以下引用)
>全国の養蜂業者に危機感が広がっている。
>高級はちみつの取れるニセアカシアが、昨年6月に施行された
>外来生物法で新たな栽培を禁じ、伐採を勧める対象の「特定外来生物」に
>指定される可能性も出てきたからだ。
>現在は「要注意リスト」に入っている。
>国産ハチミツの約半分はニセアカシアからの採取とされ、日本養蜂はちみつ協会
>(東京都中央区)の谷奥勝利常務は「指定されると、全国の養蜂業者の
>半分以上が廃業する可能性もある」と懸念。地方の業者からも悲鳴が聞こえる。
(引用 終)

ニセアカシアは密放流で広まったわけではないが、外来生物法の制定により
ちょっとヤバいんちゃうんか?ということで業者さんたちが非常に不安がっている。
というお話である。

業者さん側にとってみると、このケースに似ているのはセイヨウオオマルハナバチ
ではなく、むしろブラックバスでバス釣り業界が受けた事例を思い起こさせる
のではないか。

セイヨウオオマルハナバチは生物農薬であり、農家サイドからすれば一回限りの
使い捨てなのである。故にその導入及び廃棄の2ポイントについて管理を厳重に
行いますよという行政との契約関係が成立すれば、とりあえずは生業継続に
ついて問題は発生せず、実務の場面においてもそういう扱いをされているはずだ。

ところが、ニセアカシアはそこに生えていているだけであって
能動的な管理は不可能だ。
また、それについて厳密な管理を行え!と通達したとしても、
果たして現実的にどのような対策をとればいいのか???

>環境省は「必ず指定されるとは限らない。指定されても、
>伐採を勧めるが、法的に命令権はない」
>と説明するものの、新潟県環境企画課は「指定されれば駆除が基本」
>との方針を崩していない。

ここで行政体としての性質の差が明らかになる。
国の官庁というのは、国としての指針を策定するところである。
翻って地方行政は、地元の実態に合わせて上級官庁の指針を
運用していくところ
である。

つまり、環境省としては「決め事は守っていただきたい→というお願い」だ。
環境省がコレに対して強制力を発揮しますよ!というようなフリは外来生物法に
記されてはいない。(罰則は記されているが、それすらも警察権力介入の前提
あってこそである)国民の皆さんの良識ある対応をお願いするため、できるだけ
細部にわたって考えうる対応を設定しましたので周知をよろしくです~~
なのである。

ニセアカシアの場合は、実際上管理できない外来生物で既存の産業に寄与している。
そこでブラックバスの前例が引かれるのだが・・・

ここで小池環境相の浅慮・・・ブラックバスが彼女の鶴の一声で特定外来生物に
首相として入閣(爆)が前例となるわけだ。

思い返すも、なぜ議論検討の延長判断がほぼ決まっていたのにも関わらず、
お友達人脈のプッシュだかなんだか知らんが、政治家として三流以下の判断を
したのか。

まあ、それが祟ったのか、刺客先鋒で抜群の成果を示したのに現職据え置きという
実質降格人事、それ以降は新人議員の子守りだけでコイズミさん以降は末が
見えたが・・・

でも、たぶん大したことにはならないのはコレもブラックバスの前例通りだろう。
浅慮独断は将来にわたって禍根を残し続ける。

次は「カミツキガメじゃないです、ワニガメです」でお縄の話。
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無題
微妙なんじゃないんですかねぇ。
バスとの「共通点」より「相違点」のほうが問題となってくるでしょう。
産業の規模とか(バス釣りは「ブーム」、つまり一過性という面が強いし)、はたまた「指定すべし」という強硬な意見があるわけでもないでしょうし。
バスは侵略的外来生物の象徴的存在だったわけだし。

しかし、業者さんとしてはあんまりニュースにして欲しくないだろうなぁ。「ニセ」アカシアの蜂蜜なんて美味しくなさそうだもん。
ノラネコ 2006/07/22(Sat)01:04:24 編集
無題
あくまでも「釣りの行方」という本題に向かって
収斂させていく話題フリなので。

それにこういう場合はネガティヴに振れるのが常です。
「ウチの業界だけは違う」よりは「環境相肝入りで見せしめ」
という点が不安要素。

生業ってそういうもんじゃないですかね。
自分の仕事が官公庁の決定で制限されそうになって気楽に
構える人間なんておらんでしょ。
場合によっちゃ「生態系より明日のメシ」って叫びますよ、
気が弱いくせに広報部長だったりすると。
ぴ~2 2006/07/22(Sat)13:59:41 編集
痛し痒し。
>「ニセ」アカシアの蜂蜜なんて美味しくなさそうだもん。
「淡い桃色の花から取れるはちみつは色も香りも良く、レンゲみつに次ぐ高級品。国産はちみつ生産量2311トン(04年)のうち約半分」だそうですけど、「ニセ」アカシアのほうがアカシアとして名前が通っていたりする事実(w

セイヨウオオマルハナバチについては、指定より前に導入されていた農家にはサポートも指導もされずそれでいて罰則は科せられるという不公平な状態になっています。
さらに、指定された外来種のセイヨウオオマルハナバチにかわって在来種のクロマルハナバチに転換する動きがありますが、これも自然分布域を外れた地域では外来種として、生態系を撹乱するおそれがあり、しかも明らかな外来種でないため新しく発見されたのが自然に分布が広がった結果そこで見つかったのか、人為的な移動によるものか一見区別が付け難いという問題もあり、関係者を悩ませています。
CHAOS-DIVER URL 2006/07/22(Sat)17:15:55 編集
Re:痛し痒し。
セイヨウオオマルハナバチの場合はまず売る側(商社・全農・JA)に農家に対する説明責任が生じるので、よっぽどじゃないかぎり大事にはならないでしょうね。

オトナシステム発動(w
ぴ~2 2006/07/22(Sat)17:31:42 編集
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男性
自己紹介:
↑小川健太郎が
我が家の家紋にと。
忙しそうだが
元気でやってるのかしら。


高知県在住の
チンケな釣り人です。
別名 細川裕史とかや。


一般には、《外見》に
惑わされないように
しなければなりません。
あるオブジェを選ぶというのは、
たいへんむずかしい。
半月後にそれを
好きなままでいるか、
それとも嫌いになっているか
わかりませんからね。
美的な感動を何にも
受けないような無関心の境地に
達しなければいけません。
レディ・メイドの選択は常に
視覚的な無関心、
そしてそれと同時に好悪を
問わずあらゆる趣味の欠如に
基づいています。

マルセル・デュシャン
「デュシャンは語る」より
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