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・・・釣り人は、どこへ彷徨くのか?・・・
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佐賀在住のハンドル名 岩屋山亜式さんが北九州市の
シンポジウムへ参加し、某所へレポートを挙げてくれました。
MOTTAINAIので、ご本人にお願いしてココに転載許可を
戴きましたので、以下にその内容を記します。

《以下引用》

公開市民フォーラム
「外来生物について考える
~ブラックバス&ブルーギルを通じて生態系を考える~」


モグリ先生と御一緒に行ってきました.

ダラダラ長くなったので,最初に要旨を貼ります.

【要 旨】
北九州市環境局が主催し,「北九州市自然環境保全基本計画」
に基づいた施策の一環である.
具体的なテーマは「市民レベルの活動に釣り人を如何に巻き込むか」
「釣り人の協力=ノーリリース推進」である.
注目されたタカミヤ社長室長の発言については,バス及びバサーが
巻き起こす「事実」について概ね遠回しに認めたが,
生物多様性を重視する「価値観」については疑義を呈した.
「突然『悪者』にされてしまった感情的シコリは大きく,釣り人側から
対立を解くことは難しいが,受け入れるべきは受け入れて行く必要がある.」
が主旨である.
市域に事実上内水面漁業権が存在しない当地においてこうした
コンベンションが開催されたことは,従来バス問題において
決定的な対立が無く「無風」と捉えられていた地域でも,
今後こうした環境施策が推進されることが示唆される.

。。。。。。。。。。

このフォーラムの話を聞いて,最初は「ホェッ?」と思いました.
北九州市域は事実上の内水面漁業権が消滅していて,
漁協などと深刻な対立が聞こえてこない云わば「無風地帯」
だったからです.
トーナメントで有名な遠賀川は,北九州市の西端にあたり,
もちろん漁業権は存在しません.

主催者の言によると,過去に深刻な対立が無かったからこそ
「釣り人」の協力が得やすいハズとのことです.

具体的なテーマは,
「市民レベルの活動に釣り人を如何に巻き込むか」
「釣り人の協力=ノーリリース推進」
でした.

フォーラム自体は,「北九州市環境基本条例」により策定された
「北九州市自然環境保全基本計画」に基づいて北九州市環境局が
主催する「北九州市自然環境サポーター養成講座」の一環です.

今後は,従来無風地帯だったところでも,自治体独自の
環境保全施策の一環としてバス問題が顕在化していくことも
予想されそうです.

会場の椅子が足りずに一列追加して115席で,
開始時間にはほぼ満席でした.
同時に行われた「北九州自然フォトコンテスト表彰式」参加者(12名)
とサポーター(28名)及び後述の魚部の関係者(6名)を除くと,
60名前後が一般参加者と云うところでしょうか.
なお,うち3名は確実にバサーであり,私が見たところ
更に5名程度がバサーであったと思われます.

申し込みメールの御返事には
「まだ席に余裕が有りますのでお誘い合わせのうえ」と
ありましたので,主催者の予想以上に参加者が集まったのでしょう.

基調講演及びパネルディスカッションのコーディネータである
小早川みどり氏は,西南学院大学や福岡工業大学で非常勤講師を勤める
魚類学者で某氏によると「ナマズおばさん」だそうです.

小早川氏の基調講演は,「外来魚とは何か」「外来魚の問題点」
「外来魚への対策」「日本の淡水魚相の推移」「ブラックバス移入史」
「外来魚が引き起こしたこと」「ビクトリア湖で起きたこと」
「福岡県では」「忘れてはいけないこと」と云った流れで
進んでいきました.「バサー」には結構,気を使った言い回しでしたね,全体的に…

概ね一般的な内容であったと思われますが,
以下,気が付いた点をポツポツと…
「外来魚」の定義では,ワタカ・ハスの例を引いて「国内移入魚」も
問題であると触れていました.ワタカの標本を琵琶湖博に依頼したら,
遠賀川の方が獲れると回答されたそうです.
「外来魚」の問題点では,カスケード効果(次から次へと関連していく効果)
による専門家でも予測不可能な影響について最も強調されていました.
「フランケンシュタイン効果」と云う言い回しも出てましたが…
また,お若い時に琵琶湖で研究されていて,1980年に魚屋に並んだ
見慣れないスズキに似た魚を買って帰って食べたのがブラックバスとの
最初の出会いだったそうです.
当時はそれがバスとは気が付かなかったとのこと.
防除については,日本国内からバスギルを根絶することは不可能であろうが,
駆除を継続して数量を抑制することは可能であり,きわめて重要であるとのこと.
駆除の方法としては「タモ」「産卵床」「池干し」が有効で,
「産卵期の水位調整」も効果があるが,慢性水不足の福岡ではきついとのこと.
在来魚は「生息域の減少」「過剰な捕獲」「外来魚の脅威」の三重苦を背負っていて,
特に福岡県内には守るべきものが多数存在していて,
予防的防除の必要性が強調されました.
また,数量を減少させるため駆除を継続するには,
市民レベルでの活動が重要であり,釣り人を巻き込むことが必要であると…

スタートから押していて,基調講演が終了した段階で,20分の時間超過…

続いて「今、市民にできること」をテーマとしたパネルディスカッションです.
コーディネーターは引き続き小早川氏.
パネリスト(1)は,北九州高校「魚部」(釣部ではない)顧問の井上氏(国語の先生).
パネリスト(2)は,注目の(株)タカミヤ社長室長の橋本氏.水環境保全活動を
推進する(財)タカミヤ・マリバー環境保護財団の実質的責任者でもあり,
平成18年度からは指定管理者として今回会場であった
北九州市環境ミュージアム館長を兼任しています.
パネリスト(3)は,北九州市環境局都市環境管理課自然環境係長である森元氏で,
農業土木の方が専門らしいです.

先ずはパネリストによる事例報告から.すごく駆け足でしたが…

井上氏は魚部の紹介に始まり,北九州市立水環境館で行っている常設展や企画展,
外来魚アンケートについて報告されました.
常設展の説明パネルでは,女子生徒が気を使ってバスギルをカッコ付きの
「悪者」と表現したところ(※最初はカッコ無しのストレートな悪者だった),
アンケート回答に
「公共の場において、バスを『悪者』と決めつける表示に、不快感を覚えます。
『ブルーギル』もまったく同様です。きちんと『正しい表示』をお願いします。
もし、受け入れてもらえないのであれば、こちらも
それなりの『処置』を取ります。」とあったそうです.
企画展では「『逃がす、放す』は『捨てる』といっしょ」をテーマに
外来「種」展をやったが,盛り上がるのはバスギルばかりだそうです.
取材を受けた時,水辺の清掃活動はやらないと云ったら,地元TVのアナウンサーに
「ヒドイ」と云われたらしいです.

さて,注目の社長室長橋本氏の発言ですが…

冒頭,「一般的にみて,釣具屋の私は皆さんの敵とみなされるでしょう」
「うちの社長はバス釣り擁護の運動をしています」でした.
そのうえで「それだけでは私がここに来た意味が無いので,
バス釣りについて話をします」と…
あとはパワーポイントを流しながら,淡々と話を進めていきました.
その大部分はバス釣りの魅力と,バサーの心情の説明でした.
バス釣りの魅力については,攻撃的なゲームフィッシングであり,
従来の待ちの釣りとは概念が全く異なるモノであり,
時代を反映した新たな釣りと云えるとのことです.
その一側面がキャッチ・アンド・リリースであり,
バス釣りに最初からセットされたモノであって絶対的価値を持ち,
また「釣り人」にはバスを食べる習慣が存在しない.従って,
釣り上げて食べもしない魚を必ず殺せと云う論理は,
バサーには受け入れ難いと…
1992年に移植放流禁止の全国通達がなされたが,その後も周知は進まず
「悪意の無い放流」があったことは(自分の周囲では聞いたことは無いが)
予想はされる,と云う発言でした.
こうした「不法放流」の犯人扱い,また最近では
キャッチ・アンド・リリース自体も犯罪扱いされるため,「釣り人」にとって
決定的対立となっている.「釣り人」から見ると自分達が突然「悪者」
にされた感情的シコリは大きいと云う現状認識でした.
生物多様性を重視する「価値観」については,バスギル以外にも
多様な非意図的移入種が増大している現状で,その価値のみで
物事を進めることには疑問がある.問題が起こればすぐ騒ぎたがる
日本人の通弊ではないのか.
また,事実上駆除は無理であり,減らすことも難しいのではないかと…
奇麗事を云えば一般の人と「釣り人」にとって望まれる
水辺の自然感の違いは外来魚との「共存」の部分だけと思われるが,
「釣り人」にとっては釣れれば良いが本音であろうとのことです.
とは云ってもこのままで良いとも思えない.釣り人側から
対立を解くことは難しいが,受け入れるべきは受け入れて行く必要があろう,
キャッチ・アンド・リリースの絶対的価値の見直しも必要ではないか,
と云うことでした.

森元氏の事例報告は,外来生物法の解説に始まり,先進地である
琵琶湖リリ禁の取り組みの紹介,北九州市の外来魚対策の説明でした.
(市長選の結果にもよるが)来年度にはバスギル防除モデル事業として,
希少種の棲息域となっているため池の池干し,
頓田貯水池でのキャッチ・アンド・イートの釣り大会を予定しているとのこと.

続いてディスカッションに移りました.時間が無くてアッと云う間に終わりました…

【小早川】

釣り人を巻き込むことは,市民レベルでの活動を考える上で,是非必要である.
バス釣りも伝統的な釣りに戻ることは出来ないのか?
【橋本】
釣り人を巻き込むことは駆除にも必要であろうが,食べることは無理.
食べることについて釣り人は全く関心が無い.リリースを止めることに関しては
強制はできるが,条例などでやると極端な行動を誘発する可能性もある.
【小早川】
釣り人にとっても自然は残したいものであろうが,どこで話が食い違うのか?
【橋本】
確かに自然が無いと釣りは出来ないが,釣り人は釣りが出来る自然を望んでいる.
バスが与える影響より他のものが大きいとして,何故バスだけが悪いのか
と云う思いが強いと思われる.「皆しちょんやろう」と云う意識が有る.
だから,同じ自然と云っても理解し合えない.
【小早川】
「誰が悪い論」になって困るが,バスの被害を理解してもらわないのも困る.
啓発普及が大事であるが,行政はどのようにモニタリングして把握しているのか?
【森元】
モニタリングは完全には実施できていない.北九州市はほぼ内水面漁業権が無い
ので対立的要素が少ない.関心も低いが…
【小早川】
私が実施した学生アンケートでは,報酬があればノーリリースに協力してもよい
と云う回答が多かった.漁業権が無い状況では誰かが水辺を見ていかないと
荒れていく.市民レベルの活動の核として,釣り人の協力は必要である.
(ディスカッション終了)

続いて会場からの質問です.

【質問(1)】エコおばさん
白鳥の口にはバスは合わない?らしいので,飛来数が減っている???
ジャンジャン報酬出して釣り人にバスを減らしてもらえば?
【回答】
総員苦笑いで,明確な回答なし.

【質問(2)】
質問と云うより,橋本氏に対しての生物多様性の「価値観」も認めるよう要望.
【回答】
なし.

【質問(3)】高校教員バサー(生徒付き)
質問と云うより,アイ・ラブ・バスフィッシングの表明.
ここで話を聞いた皆さんは,家に帰ってそのまま子供や孫に「バスは悪者」
と伝えるのではなく,色んな本を自分で読んで自分で判断して欲しいとの要望.
【回答】
なし.

【質問(4)】自然環境サポーター
釣り上げられることによってバスもかなり傷つくと思うが,
特定の池とかでリリースを行う時とノーリリースの時の
バスの生残率のデータはあるのか?
【小早川】
琵琶湖などでデータは出ていたと思う.釣り上げたバスを戻さなければ
確実に数は減る.
【橋本】
ノーリリースにどれほど効果があるかは,自分達は把握していない.
釣り上げた魚を戻さないのだから,その分は確実に効果があろうと云う話である.

【質問(5)】
隣町の者だが,希少生物が棲息する水路にバスギルを流さないような
ため池の水抜きに良い方法はないか?
【小早川】
『駆除マニュアル』と云う実例集がある.時間があるのであれば,また相談して欲しい.
【森元】
排水口側のパイプなどにカゴを設置して魚を受け,選り分けて在来魚を戻すのが
一般的ではないか.(フォーラム終了)

。。。。。。。。。。

以上がレポートですが,私の所感を述べます.

「釣り人」を巻き込むことがテーマであるためか,
全体にかなり気は使ってもらってました.
コーディネーターの方も,対立点を回避して
「釣り人の協力=ノーリリース」を如何に進めるかに
話を持って行きたがっていて,逆に社長室長さんの
遠回しな「不法放流」肯定にストップをかける場面もありました.

社長室長さんについては,本当によくわかっていらっしゃる
と云う印象です.立場上はああしたものでしょう.
そう云うことだと思っています.

気は使ってもらったのですが,バサーについて理解が
足りなさ過ぎると云うのも実感です.

また,「リリース」,特にその心情面を一般の人に
理解してもらうのは,やはりかなり困難なようです.
いっそのこと,宗教的理由(と云うかそれに近いもの)
から一部地域では認めて欲しい,
と主張した方がよほど普通の人には解りやすいんじゃないでしょうか…

あと,こう云う公式の場で,ああしたバサーの発言を
直に聞いたのは初めてであったせいか,「恥ずかしくて」
たまらなく脱力しました.この「恥ずかしさ」は
私もバサーである証なんでしょうね,多分…

以上で,終わりです,

《引用 終》
PR
今日は高知市内の釣具屋さん、LunkerY-Styleへ会合成功のお礼に。
Lunkerの奥さんからは
「お客さんに聞いたんですけど、学生さんぐらい若い人が多く来てたんですってね」
・・・そうなのだ。中にはまだアカメを釣ったことがないという子もいた。
もしかしたら「ブラックバス問題」のポジティブな効果、社会参加への関心などの芽が
こういう形で表れて来たのかもしれない。
彼らに苦い思いをさせることは失敗を知った年長者としては避けたいところである。

高知県からアカメ等のパブコメのお知らせ。

正攻法で意見を言う→文言に反映されるということを今回学んだ。

このようなことは自分のためにもならんし、後に続く人たちのためにもならん。
そう学ぶのも貴重な経験だ。これを無かった事にすれば
また同じ失敗を繰り返すだろう。
分かったふりをしておとなしくなっても、本心は変わっていない。
外敵ではなく、共同体が内包する内臓疾患・・・
つまり、無責任なアホの存在こそが組織を破滅させる真の原因であると
喝破したのはカルタゴのハンニバルである。
細川
「・・・というところで結構時間も過ぎましたが・・・あ、はい」

四万十のアカメ釣り人
「先ほど話にあった禁止になったらというのですけど、研究の
目的だったら採捕はできるというような・・・」

細川
「制度上はそうなってますね・・」

四万十のアカメ釣り人
「では研究目的での採捕ということでやろうとした時に
何処へ言いにいけばいいんでしょうか?」

細川
「・・・そうですね、条例で決まってしまうと環境保全課とか
そっちのほうに行かないと駄目だとは思うんですが、窓口は
水産関係ではないと。ただ、文書の様式的には漁業法の中の
特別採捕に関する様式を流用すると思うんで、一回水産試験場
の方にそういう様式があるかどうかを聞いてもらって、例えば
決まってアウトやと。そう決まった段階でその様式を出してくれ
ということを、電話でもFAXでもいいので出してもらったら・・・
それで、窓口になってるところに早めに様式作ってやと。
その後様式に沿って書いてもらえば、通るとは思います。
結局何かに危害を与えるという目的ではないし、県にデータを
提供するような形になる訳ですから、断る理由が無い。
まあちょっと時間は掛かるかも知れませんけど、最悪の場合でも
やり方はあります。その時にいうてきて頂ければ、一緒に
考えます。はい・・・他にないですか・・・はい」

浦戸湾を守る会さん
「さしせまったことで申し訳ないんですが、もう県はね、
杭打ちを始めようとしているんですよ。大正橋に。
何かそういう予算が残っているらしくてね、杭打ちを
すぐにでも契約してね、3月くらいから大正橋周辺の
杭打ちが始められるような状態だと。ということは、
大正橋のところからどんどんと杭を打ち始めるわけよね。
杭を打つ状態をまあ3本4本といくわけですが、
どれだけ杭を打つのか知らないですけれども、そうすると
コアマモというのは春先芽吹くわけですよね。
詳しいことは私もはっきりとはわからんけれども・・・
その芽吹く段階でね、そういうような杭打ち機械が入って
どんどんどんどんやられる。根付くところも根付かなかったりね。
汚水が発生したり、振動も多少・・・この3月4月頃から、
藻場を守ろうというところが、工事が始まるとそれをストップ
しない限りね、なかなか大正橋周辺は結局藻場が無くなって
いくというということを心配しておるんです。
そのあたりも大きな声を上げないと、と思ってますので・・・」

細川
「ありがとうございます。新堀川についても・・・
今度あるのは種別の選定なんでその藻場を守るとかには
繋がらないですけれども、機会があったら是非声を上げて
いただければ、結局はアカメと自分達の住んでいる環境を守る
ことにもなりますので、声を上げていただきたいと思います。

時間をかなりオーバーしたんですが、もし他に何かありましたら、
長野さんのホームページの掲示板か僕の方へメールを頂ければ
またこれプラスという形で県へ意見として出すようにしますので、
よろしくお願いします。
そしたら長時間に渡ってご静聴いただき本当にありがとうございました。
またなんかあったら会を開くかも知れませんので、その時はまた
お願いします。」(拍手:了)
長野
「はい、纏めじゃなくて自分の意見なんですけど、先ほど出た
タグ&リリースのがで、タグが付いた魚を釣ったら腹が立つ!
という人がちっと居ったようで、、私もずっとタグ&リリースを
やってきたんですが、今まで・・最近の情報は知らんですけど、
40数尾余りタグ&リリース、JGFAのでやって、再捕された、
つまりタグがついたという報告があったのが4例あります。
(それはアカメで?)アカメです。
まあタグ&リリースで何が判るか、一つは移動ですね、
移動と成長が判ります。で、それも今現状全く判らんわけ
ですから、例えば浦戸湾で生まれた奴がタグ打って、ひょっとしたら
徳島県の方へ行くかもしれん。
先ほども見てきましたように、東部ではアカメの幼魚は、
まあ散発的にはありますけど確認できてないですが、おらんわけで、
で浦戸湾でタグ打った奴が、東部で釣れると。
ほんなら確実に浦戸湾から移動をしているという記録として、
カチッとした証拠として採れるわけです。
なんにもないずくに自分ら話をしているわけでして、そういう情報
っていうのはアカメの生態を知っていく上で、うんと大事やと
思うんです。
まあ、腹が立つかもしれんけど、是非・・・かなり苦労して
打ってるんですよ、打つ人は。
で、これからそういう情報がうんと役に立ちますので、引き抜かん
ずくにサイズを調べてですね、放いちゃってもろうたら。
こじゃんといいと思います。
それと、コアマモ場を守っていくというか、増えていくというか、
私はね、増やしたいと思って20年間余りそればっかし思って
調べてきたいうて言い過ぎじゃないと自分ではそういう取り組みを
してきました。
で結論はね、先ほども言いましたけど、親のほうの生息域は
生活できる範囲はベッタリ高知県はあるんですよ。沿岸域広い
ですしね。要するに子供達が成長できる面積さえ広がれば殖える。
ものすごい単純なことですけど、はっきり判った。
で、その新堀川の件を訴えたんですが、釣りとはあまり関係ない
と思われるかもしれませんが、あそこが失われると殖えてきている
稚魚が成長できる面積が物理的に失くなって、あそこは未来永劫
使いもんにならん。
今殖えている段階ですので、、、あの物凄い汚されとったパルプ廃液の
江ノ口川ですか、あそこもね、ポツポツポツポツとコアマモが殖えて
きよるのですよ。僕は嬉しゅうて嬉しゅうてたまらんがですが、
そういう場所を自分達は増やしていく・・・
それから、細川さん言われましたけど、人工的にコアマモを育てる、
移植したりとか種を播いて殖やしたりとか、成功例が残念ながらまだ
無いがです。
アマモは・・まあ種類が似たような奴なんですが、アマモの場合は
それがやれるんじゃないかということで、先ほど細川さんが言われた
のは多分アマモの方やと。コアマモはなかなか難しいと思いますので、
こうやって残されて自然に増えていきゆう場所は僕はうんと貴重やと
思うがですよ。『釣り人の宝箱』やと、自分では思ってます。
ですので、例えば新堀川を守る具体的な行動というのは声を上げる
ことながですよ。“ここを潰いたらいかんぜよ!”という声がね、
やりゆう行政側にどれだけ多く届くかというのが、決定的な効果を
与える訳でして、メールでもええです。電話でもとにかく何でも
意思表示を。周りの人にもですね、ああいうところは大事やから
残さんといかんと、そういう声を届けることが私は最も重要と
いうか有効な手段やと思ってますので、是非よろしくお願いします。」
細川
「・・・というところで、東部と浦戸湾と、あと四万十川との
釣りの現状というのが、実地でやっておられる方から聞くのが
一番よかったと思います。
なかなか言いにくいこともあったと思うんですけど、言って
いただいて、みんなでその情報を共有したというのは、すごい
よかったと。
ちょっと時間過ぎちゃったんですけど、もし何か一言二言、
ここで、、、あ、はいどうぞ」

四万十のアカメ釣り人
「あ、個人的な一つの考えなんですけど、まあ育つ場所と、
釣る場所、釣る場所は禁止にしなくて、育つ場所のほうを
全て捕獲禁止に、、まあ特区じゃないですけど、釣る場所は
何処から上流何km以内が釣り場ですよというような形で、
こう分けることっていうのはできないもんでしょうか、と
現場では思うんですが、自分らが四万十しかやったことが
ないき言うがですけど、自分らが釣ってる場所は産卵が
行われゆう場所じゃないような気がするがですよ。
で、当然海寄りのほうで産卵をしてるんじゃないかなと
思います。河口何kmとかは全て禁止、釣れるところと
保護するところを分けることはできんだろうかと
考えるんですが・・・」

細川
「・・・まあ、僕も専門とかじゃないんで、まあ今の段階では
ちょっと難しいと・・・結局、それをやるんやったら当然釣りも
規制するぞという親子どんぶりに絶対なってくるんで、一般論から
すると。・・・あ、はいどうぞ」

四万十のアカメ釣り人
「あのー先ほど稚魚の捕獲を禁止するってことで、コアマモ場に
ほぼ移行するであろうというのは今までの研究でわかっている
事実なんですけど、そのコアマモ場を守り、保護して稚魚獲りを
規制して、何年かそれを続けていかないととは思うんですけど、
で、釣りを禁止にするっていうのは本当に、本当に危ないよと。
いなくなってしまいますよという最終段階でいいんじゃないかと
個人的に思います。
で、稚魚を守って、コアマモ場を守って、活動を続けていく上で、
釣獲数とか、データを採っていって、確実に稚魚を護っていった
ことで、釣れる魚が殖えてきたよと。
・・・という感じでデータを採るのも大事じゃないかと僕は思う
んです。まあ、今回の条例の選定の中へ入ってしまえば、もう
最後全面禁止ということになるんですけれども、まず稚魚・藻場を
守る、という段階で、順番にそういう段階を踏まえての提案を
県のほうへも出していけたら、、すごいデータを採るには大事な
もんだと思いますので、個人的にはそう思ってます」

細川
「・・・ありがとうございます。僕個人が思うがですけど、
コアマモ場を守るとか、もうちょっと面積を拡げていこうと
考えた時に、釣り人だけでやっていくと限界があると思います。
それにかかずらってるよりは釣りに行ったほうがいいと、
自分なんかも思うわけで。そう考えた時に、その負担を
減らしつつも、全体として水域の住民の人たちの意識も
高めていこうとしたら、釣り人以外の人の協力が必要やと
思います。
それをできるだけスムーズに、普通の流れで持っていく方法は
ないんかなーと思ったんですが、例えば浦戸湾を守る会さんの
ホームページにあったんですけど、コアマモ場の苗を移植する
とかですね、そういうふうな技術もあります。
それは建設会社のだったんですが、兵庫県とか大阪で、市民団体
というかNPOで、小学校の子供達にコアマモ場の移植を手伝って
もらうという取り組みをしておられるところもあるらしいです。
で、長浜川にコアマモの群落があると。
そしたらそれから種採って、長浜小学校が近くにあるんで、
長浜小学校の生徒さんにそれを育ててもらって、釣り人と一緒に
植える時間を作ってもらう。生徒さんは必ず近くを通るわけ
ですから、変なおんちゃんがおった!って・・・僕が言われるかも
しれないですけど、まあ網持ってアカメ獲りゆうみたいな
おんちゃんがおったぜみたいな、というような有機的な繋がり
というんですかね、格好だけじゃのうて、自分もちっと手伝うた!
みたいな感じでやっていくことで、水辺に釣り人以外の眼がいくと。
それは新堀川なんかでもそうですし。
そういうようなやり方もあると思います。」
プロフィール
HN:
ぴ~2
性別:
男性
自己紹介:
↑小川健太郎が
我が家の家紋にと。
忙しそうだが
元気でやってるのかしら。


高知県在住の
チンケな釣り人です。
別名 細川裕史とかや。


一般には、《外見》に
惑わされないように
しなければなりません。
あるオブジェを選ぶというのは、
たいへんむずかしい。
半月後にそれを
好きなままでいるか、
それとも嫌いになっているか
わかりませんからね。
美的な感動を何にも
受けないような無関心の境地に
達しなければいけません。
レディ・メイドの選択は常に
視覚的な無関心、
そしてそれと同時に好悪を
問わずあらゆる趣味の欠如に
基づいています。

マルセル・デュシャン
「デュシャンは語る」より
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