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・・・釣り人は、どこへ彷徨くのか?・・・
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バス釣りをする友人から「Bassingかわら板」中の記事を紹介された。

琵琶湖底の穴埋め戻しへ 生態破壊の砂利採取跡
(07/06/02 共同通信配信NEWS Web魚拓)
解説は服部さんにお任せ。

まあ、話半分・部外者から見てもマッチポンプですなあ・・・・
と思ってしまう。
そういやフロリダあたりでダムをぶっ壊して自然を再生するのをやっていたが、
あちらの場合は当に国家プロジェクトであって、原状回復を目指して
ほぼ半永久的に維持管理費用が掛かって行くのである。永遠にニュー・ディール。
下世話な話、構造的には年度末に日本全国で行われる道路の掘り起こし&
修理・メインテナンスのようなものだ。

つまり、自然環境保全を行政が積極介入して行っていく背景には
形を変えた土建業保全という核が存在する。
僕はそれを否定するわけではない。人が幸せに生きるためには生計の安定が必要だ。
そうでない人は既に仙人である・・・・
が、その施策が行われる地元の人々は、美しい外面だけに囚われることなく、
適切なチェック機能を随時発揮していくことが次代への餞となるだろう。

淀川ワンド倍増計画 10年かけ「イタセンパラ呼び戻せ」
(6月19日16時23分配信 産経新聞 Web魚拓)

・・・・しかし、既にいるかいないか分からない魚を旗印に、
数十億の金を継続してブチ込める国土交通省中枢の地力は凄まじい
と言わざるを得ない。
これからの土建業受注の一つの典型が生まれようとする気配を感ずる。
当にスクラップ&ビルド。そして美しい国土へ。
イタセンパラやアユモドキよ、再びビルドアップ。



ちっくとでかまんき、浦戸湾保全にも分けてくれんかのうし。
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(2007年6月16日 読売新聞 埼玉版)Web魚拓
【以下引用】

 県農林総合研究センター水産研究所(加須市)は、飯能市の名栗湖で、
特定外来生物被害防止法の規制対象に指定されているコクチバス
(ブラックバス類)=写真=の卵と稚魚を合わせて約10万匹分の駆除に成功した。
今年から産卵床に砂をかけるだけの簡単な方法を取り入れ、
昨年の約9万匹分を上回る高い効果を上げた。

【引用 終】

^^^^^^^^^^^^^^^^^^
環境保全型農業でいうところの「耕種的防除」です。

僕個人の昔からの考え方として、バスを始めとする外来種の防除は
国策以前に進められるべきだと思っています。
これに関しては「リリ禁ネット」をリアルタイムでご覧になっておられた方は
「バスをちょこちょこ釣るくせに駆除に積極賛成している変人 ぴ~2」
として記憶に残っていることでしょう。

ただ、防除(駆除じゃないですよ?)に関して、一定以上の時間の投資と
それに見合う効果が見られない状態で、積極的に推進するのはどうかな~
というのは疑問の部分でした。

研究者の方たちと意見交換をするうちに、あることに気がついたわけです。

『魚を増やしたり、保全したりということに関心があって
その研究は進んでいるが、魚を減らす研究というのは今まで無かった』


・・・・だから、外来魚の生態研究のデータは蓄積されていても、それが
防除に生かされるような形に加工されていなかった、
というのに一つの問題があったように感じました。
まあ、考える必要もなかったのでしょうが。

だから、中国の毛沢東がイナゴを殲滅する大号令のごとく人海戦術を基本として
「聖戦」が続けられておるのでしょう。
対してゴミ拾いを旗印に業界込み込みで必死なバス釣り認知を図るのは
「踊り念仏」でしょうか。そりゃ水辺が綺麗になるにこしたことはないですが、
それ以上それ以下の話ではありませんし。

駆除・防除を水辺の聖戦とせず、単純に大人の為すべき汚れ仕事の一つとして
ルーティン化するには、効率的で合理的な防除、つまり耕種的防除のバリエーションが
多く認められるようになればベターです。
上記の記事のような研究者の成果が、今後もっと蓄積されていけばよい。
そう考えます。
Sankei Web 長野(2007/06/08 02:54) Web魚拓

アカメが一段落したかと思えば今度はコクチバスの聖地(爆)に
新たな狼煙が・・・・

長野県においてココに至るまでの経緯、
つまり長野県内水面漁場管理委員会の議事録はネット上で閲覧可能だ。
もし経緯を知りたい方は、適当なキーワードを検索エンジンへ入力して
調べてみていただきたい。
丁々発止というか会議は踊るというか、臨場感溢れたやりとりが記載されている。

簡単に「前回までのあらすじ」を述べるとこんな感じである。
時系列を整理して連関して考えていただければ幸いだ。

【前段】
“水口研究会”という東京海洋大現名誉教授主宰によるブラックバス等
外来魚の遊漁に関する有志の勉強会が発足。
元々のコンセプトとしては全国横断的な情報収集によるシンクタンクで
あった。しかしながら、対魚類学会という性質も内包していたため、
そこに日釣振関係者等の付け込む隙を与え、いつの間にか・・・
というかあっという間に日釣振バス振興部(そんな部はないが)の
オルグとして機能しだす。
それがFB'sである。現在では日釣振主宰の消費者搾取牧場である。

何故そのような変質化が求められたのかというと、一つには
滋賀県琵琶湖におけるリリース禁止の問題。
もう一点は長野県におけるコクチバス利用の是非である。
普通に考えた場合、日釣振やバスプロ・ガイド業者等だけの主張では
「単なるエゴ→エゴのために密放流?→だから文句???」
というような自爆スパイラルを招くのは火を見るより明らかであった。
声を挙げた時点で1500%マズイのである。

故に一般の釣り人を巻き込んで人間の盾とする必要があったのである。
「釣具屋もバスプロも同じ釣り人」が殺し文句だ。

<第1ラウンド>
爆釣chという日釣振御用達の携帯サイト等で長野県での漁場管理委員会に
関する怪情報が立て続けに流され、消費者(ここではバス釣り人)の
不安を掻き立てる。
業を煮やしたかのように天龍会長の塩沢美芳氏がシンポジウムを開催。
当時の田中康夫知事を来賓として、司会に天野礼子氏をはじめ水口氏
などがパネラーとして参加。
※余談だが、琵琶湖博物館の川那部氏も出席予定であったが都合により
欠席。そして完全に忘れられているが(爆)、実は高知からも当時
西日本科学技術研究所に在籍していた高橋勇夫氏が講演予定であった。
高橋氏は天野氏と脱ダムの仲であり、また田中知事も言わずと知れた
脱ダム急先鋒。
そういう「ヌル~い馴れ合い」を上手に利用した塩沢美芳氏の政治的
感覚はもっと評価されてよいかもしれない。

結果として、外来魚のリリ禁是非は『保留』とされ、知事が変わるまで
棚上げされてきたのである。

<第2ラウンド>
そうはいっても、問題が棚上げにされただけで解決されたわけではない。
知事が変わって風向きも変わったが、漁場管理委員会には学識経験者を
メンバーに入れる必要がある、、、そこに水口氏が滑り込んだというか
滑り込まされたというか。

そして、記事のような仕儀になったわけである。


^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^

基本的にコクチバスを利用したい側としては
「モラトリアムの引き伸ばし」しか目的の選択肢はない。

よろしいか?手段の選択ではなく、段階的な目的設定すら選択できない状況である。
全ては自分達の起こしたアクションの結果そうなっているのだが・・・
もう地域とやんわり共存なぞということすら夢物語である。
自分達以外を全て敵と見做した結果である。全くポリティークではない種の
人間が勘違いでひた走ると皆を巻き込んで不幸にするという良い見本だ。

つまり、現時点で終了しておるのだ。
あとはどう余命を繋ぐのか、今まで騙してきた釣り人たちをどうやって
騙し続けられるのかという身内の処理で短い残り時間を消費するだけ
であろう。

その間にコクチバス防除・管理の研究は地道に進む。
何も問題はない。
平成19年4月28日(土)9:30~11:45

《配布資料》
アカメ釣り人N氏による1972年よりの釣獲記録及び
高知県内の実績釣り場データ
(既に自然共生課へ提出済資料に準ずる)

《意見交換内容の摘要》
*規制・行政との協力体制について

・アカメミーティング等で問題提起・告知を図ってきたが、
7月にもし規制が為されるとするなら、当にその時期あたりから
県外の遠征組が休みを取って高知県へ遠征してくる。
今までの経緯からすると、現実的な側面から規制を有効に
機能させるのは不可能であると考えるのが妥当であり、
「現実に対応させる」という側面に於いて一定の配慮を願いたい。

・前項にも関連するが、遠征組も含めアカメという
高知県に生息する地域固有種を釣る・・・
本質的には遊ぶといって良いかもしれないが・・・
「居ても釣れない、見えたら余計釣れない」魚に対して
いろいろとアプローチを試みる、その繰り返し・対象に対しての
アプローチ修正作業が釣りの本質であり、特にアカメのように
一種臆病で気難しい魚であれば、釣れた釣れないはその努力に比例しない。
また、当然のことながら対象魚たるアカメに対する扱いは
一定以上配慮している。

対象魚に「遊んでもらう」以上、商業利用して一儲けしよう
というのは論外である。
以上を踏まえた上でアカメ釣りに一定の罰則なり科料なりを
課すのは酷ではないか。
高知県地域固有種としてのアカメ保全について
別途の枠組みを作って戴ければと思う。


・高知大学の木下泉先生へお話を伺った際、
釣獲による調査の可能性についてお聞きした。
もし調べたいのであれば声掛けしてもらえばよいが、なにぶん
その行動範囲が広すぎる。
また、基本的には汽水域の魚種ではなく、主に海水域の生活圏を持つ
魚種であり、季節によって汽水域を往復するのである。
ということは、現実的に資源量調査等が学術的に成立しにくい
魚種であるといえる。
ただ、釣獲において必要悪の部分として当然死に至る個体が
出てくるはずだ。
(アカメミーティングにおいてその点が指摘されなかった
のはおかしいのでは?)
※注 アカメミーティング後の釣り人の雑談中でも
それについて多く触れられた。
そういう個体について釣った状況+内臓部なり耳石なりを
提出してもらって精査するのは、現在の研究における一つの積み上げ
として有効である・・・とのこと。

・四万十川においては現在以上に有意のキャッチ&リリースを徹底したい。
*アカメという生き物全般について

・木下先生によると、アカメの産卵行動は
月齢に強く支配されている。
稚魚の耳石等から逆算して推測すると、
大潮によって産卵が誘発されるのはほぼ確定的。
現在の多くの魚類も月齢に影響されて
産卵行動へ移るのはよく知られているが、
ある程度のバラツキは存在しており、
アカメのように大潮限定で産卵周期のピークが
来る魚種は非常に稀である。

アカメが現在の魚種よりもかなり古い時期から
生活様式を変化させていないという推測が
成り立つ。
そういう特殊な生活様式を持つ魚種が
高知や宮崎周辺限定で確認されることについて
学術的価値、その生息環境の価値
~~地域固有種~~が生じるのだろう。

・そういう意味で3~9月までの自主禁漁の
提案があったが、実際にアカメが沿岸部へ
寄ってきて釣りの対象になるのが
当にその期間であり、また夏休み中は
多くの遠征組が高知を訪れる。
現実的対応が不可能である旨お伝えした。

・コアマモ場保全は総体として結構なことだが、
その目的がアカメを増やすという論述には
疑問がある。アカメは高知県沿岸水域において
間違いなく生態系の頂点にあるのであり、
現在以上に個体が増えることに人間が手を貸す
必要を感じない。
ブラックバスやビクトリア湖のナイルパーチ
のような悲劇的予測が考えられる以上、
現在存在している資源の維持という線で
考えてもらいたい
・・・とのこと。
(以上 細川)

・コアマモ場だけではなく、
外洋寄りのテトラ帯や岸壁のカキが繁殖
している場所にも1cm~の稚魚の群れが
留まっている。

・よく見える場所で一旦見かけて数時間後
まだ同じ場所にいることがたびたびある。
が、釣れない。

・我々は釣り人であるので、対象魚云々に
ついては当然関心がある・・・
が、アカメだけを殊更に持ち上げる向きには
大いに疑問がある。
我々はあくまで遊びであって生計が
掛かっているわけでもなく、真摯な研究対象と
しているわけでもない。
ましてや政治的取引の対象として魚を持ち出す
というのは考えられないし、一部の強硬な主張を
する人々のやり方には腹立たしいものを感じる。
自然は保全すべきだが、
我々釣り人は自然あって成立している。

特にアカメ釣りは。
だから、今回の場合釣り人?が声高に自然保全を
訴えるのはおかしいことだ。
「自然保全の意識があって当たり前」なので。


・魚に貴賎はない。多くの魚種をどれも大事にしていく、
観察する、真剣に釣り上げることで、いろんなことが
見えてくるはず。
また、周りの環境変化も込みで観察していかないと
釣れる魚も釣れない!
プロフィール
HN:
ぴ~2
性別:
男性
自己紹介:
↑小川健太郎が
我が家の家紋にと。
忙しそうだが
元気でやってるのかしら。


高知県在住の
チンケな釣り人です。
別名 細川裕史とかや。


一般には、《外見》に
惑わされないように
しなければなりません。
あるオブジェを選ぶというのは、
たいへんむずかしい。
半月後にそれを
好きなままでいるか、
それとも嫌いになっているか
わかりませんからね。
美的な感動を何にも
受けないような無関心の境地に
達しなければいけません。
レディ・メイドの選択は常に
視覚的な無関心、
そしてそれと同時に好悪を
問わずあらゆる趣味の欠如に
基づいています。

マルセル・デュシャン
「デュシャンは語る」より
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